龍宮神社は薩摩半島南端の長崎鼻にほど近い神社で、縁結びにご利益があると言われています。そして、「龍宮」の名前から連想するのは浦島太郎や竜宮城。
そう、ここは日本各地の浦島太郎伝説が残る場所の一つです。
浦島太郎と言えば、玉手箱を開けておじいさんになった人。そんな伝説のあるこの地に建つ龍宮神社がなぜ縁結びにご利益があるということになるのでしょうか?
龍宮神社と浦島太郎、そして縁結びの由来について紐解いていきたいと思います。
(浦島太郎の像も鎮座しています)
浦島太郎伝説は日本神話の海幸・山幸がもとになっていると言われています。兄の海幸の釣り針を失くした山幸が、釣り針を探すために海神(わたつみ)の国に行き、そこで海神の娘・豊玉姫と結婚します。無事に失くした釣り針を手に入れ、さらに潮の満ち引きを左右できる珠をもらい、地上に帰り、兄の海幸彦をこらしめ服従させるというお話です。 山幸彦はのちの初代天皇である神武天皇の祖父に当たります。また、海幸彦は隼人族の祖と言われています。
(画像:豊玉姫命・持田大輔画)
そんなわけで、龍宮神社の御祭神は豊玉姫です。豊玉姫はのちに海に帰ってしまうのですが、ここは二人が出会った場所。だから縁結びの神として祀られているのです。また、海神のむすめである豊玉姫が祀られていることから、航海や旅を守る神社としても信仰されています。
(絵貝がいっぱい詰まった甕)
この神社には絵馬の代わりに絵貝があり、貝殻に願いごとを書いて奉納します。
奉納された絵貝が甕いっぱいになっているのもユニークな光景。ついつい写真を撮りたくなります。
ちなみに、神社は老朽化したため、2012年ごろに建て替えられたそうです。その際、地元・岡児ヶ水地区の積立金と地元の方や県外の出身者などの募金をして建て替えが叶ったとか。地元パワーのすばらしさを感じます。
(ハートのモニュメントと「恋する灯台」薩摩長崎鼻灯台)
せっかく龍宮神社に来たのなら、薩摩半島最南端の長崎鼻まで歩いてみましょう。神社から薩摩長崎鼻灯台までは徒歩5分。右手に青い海と開聞岳を眺めながらの散歩は気持ちがよいものです。
途中にあるハートのモニュメントが縁結びスポットらしさを演出しています。
ここから見る夕焼けは格別です。南国らしい木々も相まって、南の島のような雰囲気もありなんともロマンチック。
(開聞岳の方に沈む夕日・帰る道すがらの道路にて)
大切な人と訪れてみるもよし、家族で開聞岳と海、そして白い灯台、竜宮城のようなキュートな神社を楽しむのもよし。日本神話と海の底の竜宮城に思いを馳せながらお参りしてみてください。
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