竹田神社は、戦国時代の名将・島津忠良公(通称:日新公)をお祀りしている神社です。もともとはお寺として建立されていましたが、明治時代の廃仏毀釈により廃寺となり、その跡地に竹田神社が創建されました。
島津忠良公は戦国時代の薩摩国の武将であり、江戸時代初期の薩摩藩の領主でした。
島津氏の中興の祖と呼ばれるように、数々の改革や取り組みを通じて薩摩藩を安定させ、その後の繁栄の基盤を作ったとして高く評価されています。
忠良が力を入れたことの一つに教育があります。忠良は、儒教や仏教の教養を深め、家臣団の教育に力を入れました。特に「いろは歌」を編纂し、家臣たちに道徳や武士道の精神を教える指針としました。
日新公は、薩摩藩の郷中教育の基礎となる「いろは歌」を作成しました。これは、仏教、儒教、神道の教えを47の句にまとめたもので、家臣たちに道徳や教養を伝えるためのものです。
時代はくだり、幕末の世の明治維新の際には薩摩藩出身の西郷隆盛や大久保利通をはじめとする人たちがめざましい活躍をしました。彼らの活躍の礎となったのは薩摩藩独自の「郷中教育」です。これは特に武士の若者たちに対して行われていた教育制度で、郷中(集落や村)ごとに組織され、藩士としての品格や義務を学ぶことを目的としていました。年上の若者が年下の若者に対して道徳や倫理、武士としての心得や剣術などを教える形式で行われました。
その郷中教育のなかでも特に重要視され、藩士たちに基本的な道徳観や行動規範を教える教材として使用されたのが「日新公いろは歌」です。このいろは歌のような教訓を繰り返し学ぶことによって、若者たちは藩士としての精神的な礎を築くことができました。
道路から向かって神社の左手の「いにしへの道」には「日新公いろは歌」が刻まれた句碑が設置されています。
それぞれの句碑には、いろは歌の各文字に対応する道徳的な教訓が記されています。こもれびの射す小道を散歩しながらこれらの句碑に向き合っていくと、日新公(島津忠良)の教えを感じることができます。
石碑の横には、それぞれのいろは歌の大意を説明した看板も設置されており、訪れる人々が歌の意味やその背景を理解できるようになっています。
また、「いにしへの道」の石畳にはハート型の石が8つ隠れています。探しながら歩くのも楽しいですね。
また同敷地内には日新公が建てた塔頭(大きな寺のわき寺学問所)の跡があります。
日新公はここに自分の影像を安置しました。そして、日新公の死後、ここが墓所となりました。
住所:〒897-0002 鹿児島県南さつま市加世田武田17932
連絡先:さつま市観光協会 0993522841
アクセス:
鹿児島中央駅から 車で約45分
かごしま空港から リムジンバス枕崎行きで加世田バス停下車(1時間15分)
→ 加世田バス停から徒歩20分
駐車場:有り(無料) 25台
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