歴史街道「姶良の三坂」
~江戸時代からの石畳を歩く~
その1 白銀坂

「西郷どん」で盛り上がっている鹿児島。NHK大河ドラマも始まりました。

これまで放映された鹿児島が舞台の大河ドラマでも何度かロケ地となった場所に「姶良の三坂」があります。

「姶良の三坂」とは、白銀坂(しらかねざか)、龍門司坂(たつもんじざか)、掛橋坂(かけはしざか)の3つです。いずれも江戸時代に敷設された石畳が今も残る風情のある道。掛橋坂の整備も終了し、かつての主要街道だった「姶良の三坂」は現在では遊歩道として、ウォーキングを楽しめるコースとなっています。

その三坂のうち、今回は白銀坂をご紹介します。

 

 

白銀坂


姶良市姶良町脇元から鹿児島市吉田町牟礼岡まで伸びる白銀坂。全長は約2.7km、高低差300mで昔からの難所として知られていたそうです。

 

 

木立の間を抜ける小道ですが、古代は薩摩藩と大隅藩の国境であり、戦国時代には戦場ともなり、さらに江戸時代には薩摩藩の主要街道として多くの人々が利用していたそうです。

 

駐車場

白銀坂の駐車場は、重富駅にほど近い国道10号線バイパス沿いにあります。スープカレー専門店が隣接しているので、一見カレー屋さんの駐車場かと思ってしまうかもしれませんが、角にあるのは白銀坂利用者専用の駐車場です。駐車場にはトイレも設置されています。

 

白銀坂の入り口はふたつ

 

駐車場から白銀坂へは入り口がふたつあります。

ひとつは、駐車場から10号線パイパス沿いを南に少し歩いた場所。

竹林に誘うように立てられた看板には「国史跡 大口筋 白銀坂」の文字があります。矢印の方に歩くと、すぐに石畳の遊歩道の入り口が見えます。

美しい竹林に癒されながらウォーキングのスタートです。

 

 

もう一つは、駐車場から見える愛宕神社を抜ける道。

神社の鳥居をくぐって奥に進むと、細くて急な階段が上に伸びています。約6分で愛宕神社の本殿に到着します。

 

 

本殿は木造の社のみで、社殿はありません。神社は錦江湾や霧島連山が一望に見渡せる見晴らしのよい丘に建っています。

 

愛宕神社を抜ける道は勾配がきついので、体力に自信のある方におすすめです。

 

白銀坂ウォーキング

 

さすがに「難所」と呼ばれていただけのことがあり、急だったり、緩やかだったりと上り坂が続きます。

それでも、木々の隙間からこぼれる陽光が、道に敷かれた不揃いな石をところどころ照らすさまは、とても美しく、小道の両側を覆うように繁る緑の草木に守られているような感覚を覚えました。

両脇に繁る木々の間をぬうように続く石畳の道は、昔の姿をそのまま残していて、ここを歩いたであろうさまざまな人々を思い起こさせます。

ある時は戦国武将が、強い覚悟で戦地に向かったのかもしれません。またある時は大名行列が通ったであろうし、西郷隆盛にも馴染みの道だったのかもしれません。現在にも名をとどめる人々や、歴史に名を遺すことはなかったけれど、確かに生きていた人たちが歩いたはずの道。当時の様子をそのままとどめるその道を、いま自分が歩いているというのは実に不思議な気持ちです。

道中は結構きついですが、とりあえず、見晴らしのよい第2休憩所を目指してください。

 

錦江湾に面した山の斜面が切り開かれている場所が休憩所になっていて、ベンチが置かれています。

 

霧島連山と錦江湾。鹿児島はつくづく美しいところです。

 

2休憩所のあとも上り坂は続きますが、急勾配の道は長くはなく、しばらく歩くとなだらかになります。

下り坂も出てきて、再び景色を楽しめるようになったころ、第3休憩所に到着です。

 

ずっと昔からの姿をとどめていると思われる小川に面して座れるように、ベンチも設置してあります。

「マムシ注意」の看板も目立つように設置してあります。マムシの時期は足元に気を付けてくださいね。

この小川は、吉田町にあるゴルフ場に出る手前でウォーキングコースと交差しているので、コース上に石橋がふたつあります。石橋が見えたら、ゴールはもう少し。

余力があったら、ゴルフ場から一般道に出て、牟礼岡遊歩道を歩き、風力発電所を見て、山頂までの道をたどりましょう。

牟礼岡の山頂には巨岩と馬頭観音が祀ってあります。

 

ここまでの工程は、だいたい約3時間。

 

さくら見晴台と布引の滝

 

帰りは同じ道をたどり、途中で川沿いからそれてJTの森の「さくら見晴台」から桜島を眺めたり、姶良の駐車場に近い布引の滝を見たりという楽しみ方もあります。

 

 さくら見晴台。桜島が見えます。

 

布引の滝。迫力のある滝です。

 

歴史街道を歩いて歴史を肌で感じる

 

 

維新ふるさと館や西郷どん・大河ドラマ館で、西郷さんや大久保さんなどの人生や人物、歴史について学ぶのもいいですが、実際に彼らが歩いた道を、往時に思いを馳せながら歩くのも一興です。

実際に歩いてその距離や当時の交通事情を実感できます。

もちろん、純粋なウォーキングとしても楽しめること請け合いです。

 

 

 

 

 

カテゴリー : text , 観光情報

タグ : Nen , ねん , アトリエ , カフェ , ガーデン , クリスマス , ケーキ , コーヒー , フォーマル , , 癒し , 紅茶 , 鹿児島

関連のある記事

【24節季】立春

【24節季】立春

2019年02月04日(月)
冬至の食べ物って?

冬至の食べ物って?

2014年12月22日(月)

人気のある記事

【24節季】立春

【24節季】立春

2019年02月04日(月)
【24節季】雨水

【24節季】雨水

2019年02月04日(月)
磯周辺

磯周辺

往年の島津家を忍ばせるエリア。薩摩藩主島津家...

かごしま文化工芸村

かごしま文化工芸村

緑に囲まれた静かな環境のもと、陶芸、木工芸、...

桜島溶岩なぎさ公園&足湯

桜島溶岩なぎさ公園&足湯

桜島港から徒歩5分。日本最大級の足湯(利用料...

鹿児島市立科学館

鹿児島市立科学館

大人も子どもも展示物等の体験を通して、宇宙や...

なぎさ遊歩道

なぎさ遊歩道

夕暮れ前に鹿児島市内より桜島フェリーで桜島へ...

鹿児島市立美術館

鹿児島市立美術館

黒田清輝、藤島武二や東郷青児などの鹿児島出身...

輝北天球館

輝北天球館

連続して星空日本一に選ばれた輝北町。星空を堪...

かごしま文化工芸村

かごしま文化工芸村

緑に囲まれた静かな環境のもと、陶芸、木工芸、...

[観光農園] ひむかの郷

[観光農園] ひむかの郷

日置市日吉町のよく手入れされた段々畑を抜けた...

東雲の里 あじさい園

東雲の里 あじさい園

自然の山の起伏をそのまま生かして作られた広大...

桜島

桜島

鹿児島から約4km先にそびえ立つ鹿児島のシンボ...

知覧武家屋敷

知覧武家屋敷

およそ250年前に造られた武家屋敷と庭園。7つの...

2019.02

 
  
   
    
     
1     

イベントガイド

鹿児島マラソン2019

鹿児島マラソン2019

開催日 : 2019年03月03日(日)

第39回いむた池梅マラソン大会 (2019)

第39回いむた池梅マラソン大...

開催日 : 2019年02月24日(日)

初午祭 (2019)

初午祭 (2019)

開催日 : 2019年02月24日(日)

鹿児島を食べる