台風接近で心配されたお天気ももちなおし、灰に見舞われることもなく迎えることができた「かごしま語っ場ー」。
今回は、「かごしま語っ場ー ~大人の語り場~ Ⅰ」の続編。
島津さんのキーノートスピーチに続き、ノンフィクションライターで民俗学研究者、鹿児島国際大学准教授のジェフリー・アイリッシュさんと、渕上印刷株式会社の代表取締役社長をしておいでの門田晶子さんのお話とお題を受けて、各グループでディスカッションしました。
ジェフリーさんのお話は、「鹿児島の新しい可能性」について。ウィットのきいた冗談を交えたお話に参加者からは笑いがもれ、ますます一体感が高まった気がしました。
近年の物議を醸す建設物のおかげ(?)か、鹿児島には新しい可能性が生まれた、とジェフリーさん。「政治に声を伝えようという動きが出てきたおかげで、一般市民が社会・政治に今まで以上に参加するようになっている気がする」とのこと。
住民の署名運動は、自治体の長の耳に届くので、自治体との対話の役割を果たすし、これを機に言葉のキャッチボールができるようになる。それは、住民次第で実現するもので、政治にかかわることを味わい、鹿児島のこれからの形をつくる彫刻家のようなものだというお話は、これからの日本を担う若い世代にぜひ聞いてほしいと思いました。
いまは行政にお金が最もないとき。だからこそ、行政ができないところを、代わりに住民がかかわっていく、市民として住環境を整えていく、そんな大きなチャンスがあるとき。そういうことにかかわり、そのかかわりを味わうことでさらにかかわりたくなる。
お話を聞いていて、「ああ、本当にそうなれば!」という思いを強く持ちました。もう人任せにしてはいられない。日本人は政治に無関心だと言われますが、そんな風潮や、政治のおかしいを思うことを変えられるのは、ほかでもない私たちひとりひとりなのですね。
そんなお話のあと、ジェフリーさんから出たお題は「社会という視点から、自分が一番よいと思うものをさらに発展させるには? あるいは、自分が一番やめさせたいことは?」
「自分がやるべきことの優先順位を、どういうことを、だれと、といった具体的なビジョンで。」
先ほどのディスカッションの後、参加者の皆さんには席替えをしてもらっていたので、 さっきとは違うメンバーでの話し合い。今回もみなさんの熱心な話しぶりに、グループに入れなかった私は、みなさんの話が聞きたくてうずうず。
参加者のなかからは、今あるものを生かした新しい観光スタイルなど、ユニークですばらしいアイディアがいろいろと出ていたそうです。聞くだけでも刺激になったのではないでしょうか?
さらには、自分のアイディアを少人数グループで他の人に聞いてもらう場ともなりました。参加前に「え、話すの? 黙っていていいんでしょう?」と言っていた方もおいででしたが、皆さん、生き生きとディスカッションされている姿はうれしかったです。
ジェフリーさんはお話の最後に次のことばを紹介されました。神様に対するのではないけれど、祈りの言葉。その意味もよく分かります。
「変えられることを変える勇気。変えられないことを受け入れる平穏。変えられることと、変えられないことを見分ける叡智を。」
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