祇園之洲公園から磯に向かってしばらく走ると、重富荘のあたり、左手に石蔵のカフェ潮音館は見えてきます。
ここ潮音館は、自社の農園「厳洞(がんどう)ファーム」で栽培された無農薬・有機栽培で育った新鮮で安心な野菜をつかっているから安全でおいしいお料理が食べられます。
その安全な野菜づくりに一役も二役も買っているのがWWOOFという世界的なシステムを利用してやってきているWWOOFer(ウーファー)のみなさん。
WWOOFというのは、無報酬で有機栽培の農業を手伝う代わりに、無料で「食事・宿泊場所」を提供してもらうというシステム。WWOOFのサイトに登録(有料)すれば、誰でもウーファーになれます。自分が行きたい国、あるいは地域をチェックしてみてください。ウーファーさんの中には、このシステムを利用しながら、ずっと旅を続けている人も。
潮音館のオーナーの川崎さんは、5年前から WWOOFのホストをなさっていて、年間約50人のウーファーを受け入れています。
川崎さんはウーファーと地域のつながりを目的に毎週日曜日の夕方、カフェ潮音館で交流会を開いています。どなたでも参加できて、会費は1,000円。といってもこれは実は食事代。とてもおいしくてヘルシーな夕食 を食べながら楽しく交流できます。
今回は、現在ウーファーとして厳洞ファームをお手伝いしているアメリカ人の女性2人、男性1人、そしてドイツ人の女性が夕食会に参加されました。
WWOOFerのおひとりYokoさんは、WWOOFの魅力を、
「旅行では絶対にできない貴重な体験。合鴨農法の雛が孵っていて、とてもかわいい。」
と、楽しそう。また、苦労話として、
「初めの数日間は農業に慣れるのに大変だった。実際、体重がかなり落ちた。でも、実は一番大変なのは蚊。」
と。
また、もう一人のアメリカ人女性Oliviaさんは、
「日本の食べ物は全部好き。納豆、イカの刺身、うに・・・いろいろなものを食べたけど、全部おいしい。」
と、日本の食を満喫していらっしゃるようでした。
また、宮崎駿の大ファンというOliviaさん。
「大好きな『トトロ』 の世界を体験しているような毎日。」
とにっこり。
話題は旅行のこと、日本とアメリカの文化や教育の違い、他のウーファーの体験談など多岐にわたり、あっという間に時間が経ってしまいました。
この日は玉龍中学・高校の生徒さんも参加し、将来の夢などについてウーファーの皆さんと熱く語りあっていました。
Yokoさんの話にもあった「ただの旅行ではできない体験」。いろいろな地域や国の人とじかに交流し、生活しながら、その土地の農法で農作物に向き合う日々。苦労もあるけれど、皆さん、本当に生き生きとしていらしたのが印象的でした。
世代も国籍も超え、アットホームな交流会。
次々に出てくるおいしい料理とみんなの笑顔。
この空間に自分もいられることがとてもうれしいひと時でした。
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