Photo ©繭玉by Yasunari Nakamura on flicker
元日から七日までを「大正月」と呼ぶのに対して、1月15日は「小正月」と呼ばれます。
この日は正月飾りなどを焼く日と認識している人も多いのではないでしょうか?
なぜ小正月に正月飾りを焼くのか紐といてみたいと思います。
小正月の由来
小正月は、14日から16日までの3日間、14日の日没から15日の日没までなどいろいろな説がありますが、現在では一般的に1月15日となっています。
その昔、太陰暦が入ってくる以前の日本では、満月から次の満月の前日までをひと月と考えていました。
ところが、中国大陸から太陰暦が入ってくると、新月から次の新月の前日までをひと月としたので、この暦ではでは満月の前に正月がきてしまい、満月は1月15日となりました。
正式な正月ではないけれど、古来の正月である1年の初めての満月を「小正月」と呼ぶようになったとされています。
大正月と小正月
大正月は歳神様を迎える行事であるのに対し、小正月は豊作を祈り、また正月の間忙しく働いた女性をねぎらう休息日でもありました。このことからこの日は「女正月」とも呼ばれます。
小正月の行事
小豆粥と餅花
一般的には、「小正月」をもって、正月の行事は終わるとされています。
地域によってはこの日、無病息災を願って小豆粥を食べるところもあります。小豆は邪気を払うと考えられているためです。
また、これらの地域では正月の間は肉を含め赤い食品を口にしない習わしがあるところもありました。
さらにこの日は紅白の餅を柳などの木に飾りつけた餅花を飾り豊作を祈ります。
左義長
また、この日かその前日には正月飾りを焼く左義長が行われます。(現在は子どもが休みの日に行われることが多いようです。)
平安時代に宮中で、正月15日および18日に清涼殿の東庭で、青竹を束ねて立て、これに扇子・短冊などを結びつけ、陰陽師がはやしたてながら焼いたのが起源と言われています。
地域によって「どんど焼き」、「とんど」など呼び名が違います。
正月にお迎えした歳神様を煙とともに天に送る行事でもあり、これで正月は終わりとなります。
また、その火で焼いた餅を食べると病を除くとか、書き初めを焼いた時に炎が高く上がると字が上達するなどと言われています。
地域による違い
1月15日に正月飾り等を焼き、この日で正月行事が終わるとするのは全国共通ではありません。
月飾りを飾っておく期間を「松の内」と呼びますが、松の内は大きく分けて、関西では1月15日まで、関
東では1月7日までとするそうです。
ただ、九州では1月7日までが松の内と考えるところが多く、ここ鹿児島でも7日を過ぎるとお正月飾りは目にしなくなります。
また、鹿児島では左義長を「鬼火焚き」と呼び、1月7日ごろに行われるのが一般的です。
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