コロナウィルスの感染拡大で開催を危ぶまれていた「かごしま語っ場―2022」ですが、去る3月1日にようやく開催することができました!
今回は例年の「語っ場―」とはスケールと趣向を変えて、気候変動によって「激甚」と呼ばれる災害が頻発する昨今、当・鹿児島国際化推進協議会でも気候変動の現状とこれから、そして私たちとのつながりを考えるきっかけを作るイベントにしました。
今回のゲストスピーカーは大岩根尚氏。
大岩根さんは第53次南極地域観測隊に参加され100日間南極に滞在し、SDGsのエビデンスとなるデータを集め、現在も地球規模の環境問題を個人レベルでとらえる活動を続けています。
この記事では数回に分けて大岩根さんのお話の概要や参加者からの質問とそれに対する大岩根さんのコメントを掲載していきたいと思います。
今回は、大岩根さんのお話の中から、
をシェアします。
人と地球を結びなおす
SDGsはそこまで自分に関係があるとは思っていないかもしれない。
でも、実は一人一人に深く関係し、みんなで取り組むもの。
大岩根さんのキャッチフレーズは「人と地球を結びなおす」。
気候変動について
近年、梅雨入りが異常に早くなってきています、また、大雪、各川の氾濫・水害、豪雨が増えました。そういった災害時、「経験したことのない」「50年に一度の」といった言葉が毎年使われるようになってきています。
気象庁のデータによると、1時間50mm以上の雨(傘を差してもぬれてしまう土砂降り)が、変動はあるものの増えてきています。
世界的に見ても、昨年10月イタリアでは半日で半年分の雨が降り、シチリアでは48℃を記録、トルコで山火事など、世界各地で異常気象が起こっています。
NASAのデータでは、観測開始から気温が一度以上上昇していることが示されています。
気象学者は世界の気象をどう見ているか
ICPP (Intergovernmental Panel on Climate Change / 気候変動に関する政府間パネル) は、今の気候の状態はどうなのか、これからどうなるのか、世界はどう対応していけばよいかを話し合う国連の機関です。
そのICPPが昨年8月に出した最新の報告書には以下の記載があります。
1. 温暖化の理由として、人間の影響は疑う余地がない
西暦1年から2020年までの気温変化のグラフを見ると、ここ150年ほどで一気に気候が上昇しています。また、観測史上最も気温が高かったのは、2012年から2020年までの8年間だった、ということが読みとれます。さらに、過去10万年間で最も暑いのが現代なのです。
2. 温暖化の原因となる二酸化炭素
縄文時代(1万年前)からの大気中の二酸化炭素の量の変化のグラフによると、ここ150年でその量が大幅に増加しています。この急激な二酸化炭素濃度の上昇がいまの状況を引き起こしているのは明白です。
二酸化炭素量は、150年ぐらい前から徐々に増えてきて、昭和に入ってから大幅に伸びてきています。原因は化石燃料(石油や石炭)を多く使って便利な暮らしを始めたことです。人間が便利な暮らしを始めたころと二酸化炭素排出量は一致しています。そして、それが今の異常気象につながっているのです。
今回見たように、現代はまさに気象に異常が起きています。そして、それが甚大な災害を引き起こしていると専門家はみています。では、今後の地球はどうなっていくのでしょうか?
次回は、
◎これから地球はどうなるのか
◎1.5℃報告書
◎気候の悪循環を止めるスイッチ
についてお伝えします。
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