鹿児島市街地から車で約40分。吹上浜沿いに伸びる国道270号線を走ると見えてくる緑色の屋根がかめまる館。屋根の上にちょこんとかめが乗っています。
かめまる館は、農産物や加工品などの直売所ですが、実は、この周辺は買い物や食事だけでない特別な時間を過ごすことができる穴場スポットなのです。
特産品と手打ちそば
地元特産品が人気の「かめまる館」
鹿児島市の西、東シナ海に面した日置市吹上町のかめまる館は、地域の特産加工品や地域のお野菜などを販売しています。
特産品加工施設「あじのふるさと館」のふくれ菓子やみそ、漬物などの手造り加工品などが人気のかめまる館。懐かしく、やさしい味の味噌や黒豚みそ、だしなどは、厳選された材料を使い、昔ながらの製法にこだわったからこその味。
吹上産そば100%の手打ちそば「かめまる庵」
かめまる館には、吹上産のそば100%の手打ちそばが食べられる「かめまる庵」も隣接しています。
かめまる庵周辺の穴場スポットでゆっくりのんびり
かめまる館周辺を歩いてみると、ほんの少し時間軸がずれた世界に迷いこんだような、子どものころの、時間を気にせずにのびのびと遊んでいたころのような感覚を思い出せる場所に出会えます。
浜田橋 ~ 趣のある古い石橋 ~
かめまる館のすぐ横を流れる永吉川に架かる古い橋。
かつては「永吉橋」と呼ばれた2連の石橋だったものが、1913(大正2)年の水害で流出。現在の、長さ44.8メートルの3連橋に改修され、名前も「浜田橋」に変わりました。
現在、鹿児島県で使われている石橋の中では最長だと言われています。
欄干のデザインや石の変色から長い時間の流れを感じる趣のある橋です。
久多島神社 ~ 皇女が祀られている神社 ~
かめまる館沿いの270号線からも見える白い鳥居が気になる神社。
川沿いの道から田んぼを抜ける小道を歩くと、こんもりと茂る木々の前に立つ鳥居にたどり着きます。
神社の名前の「久多島」というのは、吹上町の沖合12キロに浮かぶ無人島の名前でもあります。
実はこの島の出現には、天智天皇の皇女にまつわる伝説が残されています。
天智天皇のお妃がこの付近で皇女を流産され、その遺体を舟に乗せて海に流したところ、舟が沈み、大岩が湧き出した、その大岩が久多島だと伝えられています。
皇女の霊は島に祀られましたが、島が遠いので、参拝のために現在の場所に神社が建てられたそうです。
吹上浜
~ ハートのベンチで海を眺めて。何もしない贅沢な時間 ~
薩摩半島西岸に位置する吹上浜は長さ約47㎞。日本三大砂丘のひとつです。
270号線からかめまる館に向かって右手の道をたどって、吹上浜に行くことができます。
どこまでも続く海岸線、しきりに寄せる波。遠くを見やると、久多島と思しき小島と水平線。
砂丘の小高いところには、ワイヤー製の大きなハートが寄り添う水色のテーブルとベンチ。
波の音を聞きながら、心穏やかに大きな夕日が東シナ海に沈むのを待ちたい、そんな場所です。
レンタサイクル
かめまる館から吹上浜まではちょっと遠いので、かめまる館で借りれるレンタサイクルがおすすめです。
レンタサイクルの利用時間は9:00から17:00 (受け付けは16:00まで)。利用料は無料です。
日置市にはかつての鉄道の廃線跡地を利用した全長約24㎞の「吹上浜サイクリングロード」が南北に伸びています。
いくつかの南薩鉄道の駅跡をめぐったり、小松帯刀のお墓のある国林寺跡や大汝牟遅神社やさつま湖に足を伸ばしたり。日置市の自然と空気を存分に楽しめます。
有名な観光スポットも良いけれど、ひっそりとたたずむその土地らしい名所や旧跡。そんな場所を巡る旅は、意外にいつまでも思い出に残るものです。
のんびりと気持ちのデトックスをしたいときは、時間がゆっくり流れるこの場所を散策して、吹上浜から東シナ海に沈む夕日に会いに来てください。
地図
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