去る5月14日、鴨池にオープンした「和紙」の工房&ギャラリー“K Washi Design Lab.”
ランプシェードやタペストリー、モービル、そして、絵。
バラエティあふれる作品の数々に和紙の無限の可能性を感じました。
鴨池ダイエー近くの城山ストアから一本中の筋を北に進んだつきあたり。一戸建ての一見普通のお家。代表の原口敬子さんのおばあ様が住んでいらした家をリフォームしてギャラリーにしたのだとか。
「築50年は経っているんですよ。」とおっしゃいましたが、センスのよい和紙の作品たちに彩られ、水回りは白木を使ったシンクを置いてあるので、明るくて気分が和みます。
敬子さんは、日本の大学で建築を学んだあとデンマークでデザインを勉強したそうです。さらに、ここ鹿児島の伊作和紙(いざくわし)の制作技術を学び、制作を続け、このギャラリーのオープンに至ったとか。
すでに、病院、旅館、ホテル、レストラン、カフェなどで内装デザイン、ウィンドーディスプレーを手掛けています。
今回のオープニング展示会に並んでいた作品をご紹介します。
手前に小さな木、その陰にリスが隠れています。向こうはお花畑のランプ。
タペストリーとモビール。
三角錐型のランプシェード。
玄関の向かい側の壁に埋め込まれています。
場所をとらないし、主張しすぎないアクセントに。
ところで、和紙が何から作られているかご存知ですか。
上の写真が和紙の原料の楮(こうぞ)。皮の部分が和紙の原料になるのだそう。この皮を蒸したり、剥いだり、乾燥させたり、煮たりと、様々な工程を経てたたきほぐされた繊維が紙を漉く道具の中の水に入れられます。
それを紙を漉くための道具(すけた)に汲み込み、すけたを動かしながら紙を漉くのだそうです。このあとも色々な工程があって、ようやく原料の和紙ができる。そこから、さらに敬子さんならではのセンスで形が整えられ、色が付けられたりしてオリジナルな伊作和紙の作品たちが生まれます。
ところで、敬子さんがデンマークで体験した紙作りでは、古着などの綿から紙を作ったそうです。こちらも煮たりたたいたりと多くの工程を経て作られるそうですが、和紙の原料である楮と違い、繊維が短いため耐久性はあまりなかったとか。
日本の和紙は繊細なようでいて、じつはとても丈夫。人間もそうなのかも?
和紙の可能性を様々な形で見せてくれるK Washi Design Lab.は毎月第3金・土・日の三日間のみオープン。鴨池電停から徒歩5分とアクセスもいいです。
【ギャラリー情報】
K Washi Design Lab.
住所:鹿児島市鴨池1-12-20(鴨池電停徒歩5分)
Open:毎月第3金・土・日曜日 10:00~17:00
URL: http://keiko.her.jp/home.html
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