
約400年の歴史を誇るさつま焼。
14の窯元が集まる美山は、県下最大の生産地で薩摩焼の里。なかでも、収蔵庫があり白薩摩を主とする沈壽官窯、黒薩摩を得意とする鮫島佐太郎窯がよく知られている。
町内にある「美山陶遊館」では、薩摩焼作りの体験ができるほか、美山の窯元の作品を見ることができる。毎年11月上旬に、美山窯元祭りが開催される。
薩摩焼
鹿児島を代表する陶器で、1598年、文禄・慶長の役に出陣した島津義弘が、80人程の朝鮮人男女を連れ帰り、開窯させたのが始まりとされる。
薩摩焼は、白薩摩と黒薩摩がある。白薩摩は、藩主の御用窯から発展したもので、細かなひびの入った象牙色の肌に透し彫り、浮彫りなどが施してあり。黒薩摩は、庶民用として焼かれ、素朴な中にも重厚な品格がある。
県内には、100を越える窯元がある。