(ホテル外観)
天文館通り電停から、天文館アーケードをまっすぐ進んで徒歩2分。「銀座通り」と名付けられた通りの左手にたたずむホテルニューニシノ。
一見すると、ふつうのビジネスホテル。その実、そんな一瞥だけでは分からない、鹿児島ならではの温かさとつながりを実感できる場所です。
創業100年の老舗旅館
ホテルニューニシノは、西野旅館として大正初期に創業。現在の代表取締役・西野友季子さんの曾おばあさんにあたる方が一人で始めたそうです。その後、修学旅行生を数多く受け入れた温泉旅館、そして、ホテルニューニシノへと変遷。映画館「鹿児島東映」も入っていたそうです。
(右の写真は代表取締役・西野友季子さん)
老舗旅館だからこその地元とのつながり、鹿児島の魅力を知り尽くしたスタッフ。
昔からの馴染みのお客様も多く、なかには「ただいま」と言って来られる方や親子2代で利用していらっしゃるお客様も。
ここは温かい、鹿児島ならではの人情を感じられる場所です。
そんな鹿児島への思いや地元とのつながりがホテルのそこかしこに見られます。
もっとも大切にしたいのは地元とのつながり。そしてここは地元と旅行者がつながる場所であってほしい
鹿児島を心から愛する西野さんは、鹿児島全体の盛り上がりや観光についても常に視野に入れています。地元と旅行者がつながるホテル。その実践の一部をご紹介します。
かごしま魚市場ツアー
(魚市場ツアー)
西野さんをはじめとする鹿児島県ホテル旅館組合青年部の有志で、3月から11月の毎週土曜日にかごしま魚市場ツアーを実施しています。これは、県内外・国内外からのお客様に”新たな鹿児島県の魅力”を伝える体験してもらうことを目的とした体験型プログラム。彼らだからこそ、そして鹿児島だからこそ提供できるディープな魚市場体験はとても人気です。
かごしま魚市場ツアー 公式HP → http://www.gyokago.com/
魚市場体験の様子はこちら → http://kic-update.com/text/4459/
ロビーの収納棚
(木箱の収納棚)
ロビー右手には、地図やチラシ、パンフレット等が並べてありますが、それらを収納している棚が実に個性的。カタチも大きさも様々な木箱がおしゃれに配置されています。
これは、「文化のチカラで街をおもしろく」をコンセプトに活躍するKCICアートマネジメントラボによるもの。
「今は使わなくなったけれど、愛着のあるもの」を出し合い、いま必要なものに変えていく」
その取り組みの中で、ホテルニューニシノに届いたのは、大きな木のブロック。かつて、鹿児島市内の保育園で20年間、子どもたちが秘密基地やベッド、おままごとのテーブルとして遊んだであろうひとつひとつの傷さえも愛おしく思えるその木のブロックたちは、いまホテルニューニシノで脇役として、しかししっかりとその存在感を放っています。
個性的な本や雑誌
ホテルのロビーには、この収納棚のほかにも本棚がいくつか置かれています。その蔵書がひと味もふた味も違うところに目を奪われました。
(古書の本棚)
まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような古書や雑誌たち。
気になってしかたがなかったので、西野さんに尋ねたところ、市内名山町のレトロフトチトセに入っている古書リゼットさんとのコラボ企画があり、お客様に人気だったので企画後も古書コーナーとして置いているそうです。
これらの本は手にとって読んでもOK、子どもに紙芝居をしてあげることもOK、そして気に入ったら購入もOKなのだそうです。
(離島本棚画像)
「地元とのつながりを大切にしたい。」
そんなホテルだからこそ、県内各地からのお客様も多いホテルニューニシノ。
離島からのお客様も多いことから、本棚に県内の様々な離島の本を置いたところ、あるお客様が、
「うちの島のがなかったから」
と、ご本人が住んでいる島の本を本棚に入れてくださいと貸してくださった方もいるそうです。
旅のスパイス鹿児島 ~はがき作成と販売~
(旅のスパイス鹿児島)
ホテルのフロントで購入できる、こちらのはがきは鹿児島県鹿児島県ホテル旅館組合青年部が作成し、販売しているもの。当組合青年部メンバーの西野さんは、このはがきの作成にも関わっています。
県外から来られたお客様に「鹿児島でおもしろいと思ったこと・驚いたこと」をアンケートに取り、それをもとに「旅のスパイス鹿児島」としてシンプルな5枚セットのはがきに。
鹿児島生まれ、鹿児島育ちの私から見ても、「なるほど」「そうか」と思わせる楽しいセットです。価格は5枚1組300円。
おばちゃん食堂
(おばちゃん食堂の朝ごはん)
ホテルニューニシノが提供するのは朝食だけ。その名も「おばちゃん食堂」。
おばちゃんたちが作ってくれるから「おばちゃん食堂」。実に家庭的でほっとする場所、ホッとする味。
まさに「昭和の雰囲気を残しつつ、時代のニーズにもこたえていく」。そんな思いが具現化された食堂だと思います。
おばちゃん食堂の利用は7時から10時。朝食料金はお一人760円(税込)です。
地元で人気の天然温泉&サウナ(男性専用)
24時間いつでも入れて、のんびりとくつろげる温泉。ホテルの地下930メートルから湧き出ている天然温泉です。
ハーブの香りに癒されるフィンランドサウナもおすすめ。サウナの休憩室にはリクライニングチェアが並び、喉が乾いたら湯上り食堂でぐっとビールを1杯。食事もできる食堂だから、一日中、サウナと温泉でゆっくり過ごせます。
宿泊者のサウナ料金は500円。お得なサウナ付き宿泊プランもあります。
英語OK
ホテルニューニシノは、海外からのお客様の評判も上々です。
西野さんを含め、英語のできるスタッフが2名。
また、温泉等には、英語、入り方等を説明したものを準備してあり、日本語を話さないお客様にもしっかり対応できます。
最近の旅行者にはなくてはならなくなったWi-Fiも全館完備です。
ニュールーム530 / 531
(リノベーションしたお部屋)
ホテルニューニシノには、1年半ほど前にリノベーションしたお部屋が2部屋あります。
実にスタイリッシュで、シンプル、そして機能的。あえてテレビを置かず、代わりにスマホ等デジタル機器に接続できるスピーカーを設置。Wi-Fiももちろん完備なので、じっくり自分の好きなことや、仕事に取り組める、そんなお部屋です。
この部屋はAirbnb(エアビーアンドビー)にも登録されていて、外国人の方にも利用されています。「ホストさんが最高に親切」「自分の家みたいにくつろげる」「次も必ず利用します」といったレビューから、その満足度がうかがえます。
Airbnbのレビューはこちら
アクセス良好!
天文館通電停から天文館アーケードを南にまっすぐ歩いて徒歩3分。
天文館を存分に楽しめる立地も大いに魅力です。。
ホテルの周辺には、黒豚しゃぶしゃぶや白熊など鹿児島ならではの美味しいお店もたくさんあります。歩きながら、天文館の夜を楽しめます。ホテルのスタッフおすすめの穴場も教えてもらえるかもしれません。
そんな繁華街にありながら、ホテルにはすぐ近くの天文館公園を眺められるお部屋もあります。
天文館公園までは徒歩3分。広々とした気持ちのよい公園です。
ホテルでは自転車のレンタルもしています。ホテルを拠点に、ちょっと足を伸ばして西郷銅像や黎明館を眺めるのもよし、維新ふるさとの道をのんびり走るのもおすすめです。
料金は、半日300円、1日500円。
また、遠方からのお客様にとっても、エアポートシャトルのバス停まで徒歩5分、フェリーターミナルまで徒歩10分から15分と、空の便・海の便へのアクセスもとても便利です。
[ホテルニューニシノについて]
- 住所:〒892-0843 鹿児島県鹿児島市千日町13-24
- 電話:099-224-3232
- チェックイン: 15:00 (門限なし。チェックイン後はいつでも出入りできます。)
- チェックアウト: 11:00
- 料金: お一人5,700円 ~ 8,700円 (目安)
(ホテルHPにはいろいろなプランがあります) - ご予約方法:
e-mail info@new-nishino.co.jp - 電話 099-224-3232
- HPから http://new-nishino.co.jp/bookings/
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