アレックス・ジョエル・ブラッドショーさん
経歴
イギリスのリーズ大学で歴史学を専攻したアレックスさんは民間会社でシステムエンジニアとして5年間勤務、その後ALTとして2005年に来日しました。そして、2010年に英会話教室ブラッドショー・イングリッシュ・スクールを設立し、6年間経営と、多彩な職歴をおもちです。
そして現在は(株)島津興業の海外営業室・海外営業マネージャーとして、仙巌園のみならず、鹿児島のPRに各国を飛び回っています。
インターネット時代の観光PR
「緊張しています」と言いながら、準備万端。しっかり練られたアレックスさんのスピーチは、鹿児島の観光促進に関するとても考えさせられるものでした。
インターネットでどんな情報でも手に入る現代、旅行の情報はSNS上ですぐにシェアされ、多くの人のもとに届きます。そんななか、鹿児島と言えば桜島。こんなにも活火山に近い街は世界的にもまれです。また、鹿児島県は美しい島々やローカルなお祭り、伝統的な踊りや美味しい食べ物などをPRしています。もちろんこれらのPRはとても大切です。
でも、世界中に魅力的な場所は数多く存在し、インターネット上にはさまざまな場所の観光情報があふれているなか、鹿児島を来訪地としてどうやって選んでもらうかを考えることも重要だとアレックスさんは考えます。
そのためには観光客が何を求め、何に興味を持っているかを知ることが大切です。
私たちは「外国人」と一括りにしがちですが、国や文化、年齢、性別などにより、そのニーズは違ってきます。観光客の国に実際に行き、どんな暮らしをしているかを自分の目で見ることで彼らがどんなものに興味があるか、さらには鹿児島の立ち位置が見えてくるはずです。
観光にストーリー性を
今までの団体向けのツアーガイドは、観光地についていろいろと説明してくれますが、これからはそれだけでは不十分かも知れません。
知りたい情報はインターネットで簡単に手に入れられる時代だからこそ、観光客一人一人と重ね合わせることのできる知識を与えることが必要になってくるとアレックスさん。ストーリーがあると、自分とはまったく関係のない歴史のなかに自分と重ね合わせることのできるものを見いだし、より深いところで理解できるとアレックスさんは考えます。
ここで大切なことは、観光客は勉強するために来ているのではないということ、自分たちの国とは違う何かを感じるために来ているわけです。そんななか、ほんの少しの知識を持ち帰ることに喜びを感じるのです。そして、それは興味あることに関係した知識であるということを忘れないでください。彼らが持ち帰った知識は鹿児島のプロモーションにもなります。友人たちに鹿児島での経験と魅力をシェアすることで、新たな観光客を鹿児島に繋げてくれるのです。
これからの鹿児島のプロモーション
鹿児島は外国人観光客にとってとてもユニークで魅力的な街です。でもそれだけにとどまらず、これからは観光客のニーズをよく知り、ユニークな体験を提案する必要があるとアレックスさんは考えています。彼らが友人や家族と何をシェアしたいと思っているのかを知ることです。その答えは鹿児島の日常にあるとアレックスさんはおっしゃいます。私たちがやるべきことは、ライバルである東京や京都を真似することではありません。リピーターや、初めて鹿児島を訪れようとしている観光客にとって鹿児島を訪れたくなるようなイメージとはなんでしょうか?
鹿児島をブランディングすることができないと外国人観光客を呼ぶのは難しいとアレックスさんは考えています。
アレックスさんからの宿題
「鹿児島の日常の中から、外国人がおもしろいと思うストーリーを探してください。」
これがアレックスさんからの宿題です。アレックスさんのお話のなかにあった「鹿児島の日常のなか」にあるもので、観光客がSNSなどでシェアしたくなる何か。どうぞ一緒に考えてみてください。
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